日本のメンタルヘルスケアを
理解する
どこに相談すればいいのか迷うこともあるかもしれません。あなたに合ったサポートを見つけるために、3つの主要な選択肢をご紹介します。
- • 精神科: うつ病、不眠症などの精神疾患に対する診断と治療を専門とする医療機関です。病院やクリニックで診療を行い、薬の処方も受けられます。診察時間は通常20分程度で、日本の健康保険が適用されます。
- • 臨床心理士: ストレス、不安、トラウマなど幅広い心の悩みに対してカウンセリングを行います。活動の場は医療機関やカウンセリングルーム、個人専門家など多岐にわたり、電話やオンラインでの対応も可能です。保険は原則適用されず、1回あたり10,000円〜15,000円程度が一般的です。大学のカウンセリングセンターでは、日本語対応で3,000円〜4,000円と低価格で提供されている場合もあります(ただし緊急性がない場合に限ります)。心理テストが行われることもありますが、深刻な問題には、より経験豊富な専門家の利用をおすすめします。
- • 心療内科: ストレスによる身体症状(例:過敏性腸症候群、胃痛など)に対応する診療科です。心療内科はあくまで身体への影響を重視しており、精神疾患の治療は主に精神科が担います。詳しくは JapanHealthInfo.com などの情報サイトも参考になります。
大学のカウンセリングセンター(日本語対応のみ)
多くの日本の大学では、低料金で利用できるカウンセリングセンターを設置しています。これらのセンターは、心理専門職を目指す学生の実習の場としても活用されており、経験豊富な指導者のもとで、安全かつ専門的なサポートが提供されています。
低料金
1回3,000〜4,000円と、学生や初めての方にも利用しやすい料金です。
カウンセリングと心理検査
個別カウンセリングに加え、心理検査を活用して自分自身への理解を深めることができます。
教育の一環としての支援
訓練中のカウンセラーが、実践を通してスキルを磨きながら、日常的なお悩みに丁寧に対応します。
信頼できるメンタルヘルスの専門家を探す
日本でメンタルヘルスの専門家を選ぶ際は、資格を持つ専門家と言語対応を重視し、あなたのニーズに合った質の高いケアを受けられるようにしましょう。
資格を持つ専門家を選びましょう
精神的なケアを受ける際には、臨床心理士や公認心理師など、専門資格を持つ人からサポートを受けることが重要です。
分らしく話せる言葉で
言語の壁はメンタルヘルスケアにおいて重要な要素です。英語での対応を希望される方は、対応可能な専門家をお求めください。
このようなときは、今すぐ助けを求めてください
あなたは決して一人ではありません。次のような状況に当てはまる場合は、迷わず専門的な支援を求めてください。
自傷や他害の衝動がある
自傷行為や他者への攻撃的な思考がある場合は、すぐに専門機関にご相談ください。
アルコールや薬物への依存
飲酒や薬物の使用がコントロールできないと感じるときは、依存からの回復を支援する機関に相談しましょう。
強い不安、混乱、孤立感
感情に押しつぶされそうになったときは、安心して話せる場所を探してみましょう。
身の安全が脅かされている
危険を感じたときは、すぐに信頼できる人や緊急サービスへ連絡してください。
心の病の兆候を感じている
診断を受けたことがある、または不調を感じる場合には、早めにメンタルヘルスの専門家にご相談を。
身近な人をどう支えていいかわからない
周囲の人を支えたいと思ったとき、自分だけで抱えず、相談窓口を利用しましょう。
緊急時の日本語フレーズ
緊急事態が発生した場合、当局と連絡を取ったり、助けを求めたりするために必要な日本語のフレーズをいくつか紹介します。
日本での緊急フレーズ
救急車を呼んでください!
Kyukyusha o yonde kudasai!
救急車を呼んでください!
発音: きゅうきゅうしゃ を よんで ください
警察を呼んでください!
Keisatsu o yonde kudasai!
警察を呼んでください!
発音: けいさつ を よんで ください
私の名前は〇〇です。
Watashi no namae wa ○○ des.
私の名前は〇〇です。
発音: わたし の なまえ は ○○ です
私の住所は〇〇です。
Watashi no jusho wa ○○ des.
私の住所は〇〇です。
発音: わたし の じゅうしょ は ○○ です
私の電話番号は〇〇です。
Watashi no denwa bango wa ○○ des.
私の電話番号は〇〇です。
発音: わたし の でんわ ばんごう は ○○ です
怪我をしました。
Kega o shimashita.
怪我をしました。
発音: けが を しました
